これイタリア語でなんて言うの? Vol.9 “Colomba pasqualeコロンバ パスクアーレ(イースターの鳩)”

賛助会員のチャオレイです。

4月17日の日曜日は、2022年のパスクア(イースター)のお祭りです。翌日の月曜日もパスクエッタという祝日になっています。日本語で「復活祭」と呼ばれるパスクアは、まさにイエス・キリストが十字架の上で亡くなって3日目に復活したことを祝う日で、春分の日以降の最初の満月の次の日曜日となるため、毎年日程が変わります。

この日は「復活」を祝う「卵」、「平和」を祝う「鳩(コロンバ)」をモチーフにしたお菓子が多く、料理としては「神様への生贄」として「子羊」も多く食べられます。

さて、今日の一言は、“Colomba pasquale(コロンバ・パスクアーレ)”、「イースターの鳩」です。

鳩の形をしたお菓子の由来には諸説ありますが、今のようなパネットーネ生地を使用したお菓子の原型はパネットーネで有名なモッタ社が開発したそうです。定番はオレンジピールを練りこんだ生地にアーモンドとフロストシュガーをトッピングしたものになります。他には”Uovo di Pasqua(ウオーヴォ・ディ・パスクア)”というタマゴ型のチョコレートも有名です。

“Colomba pasquale(コロンバ・パスクアーレ)” =「イースターの鳩」

【こんな風に使います】

  • この時期の挨拶には”Buona Pasqua(ブオナ・パスクア)!”が一般的。同じく、月曜のPasquettaは”Buona Pasquetta(ブオナ・パスクエッタ)!”となります。

【面倒な人は読まなくてもいい解説】

  • Colomba Pasquale、またはColomba di Pasquaのどちらでも使えます。形容詞がpasquale, 名詞の目的格がdi Pasquaになります。

ではまた、a presto(ア・プレスト)!

【チャオレイのプロフィール】
本名、堀込玲。日本イタリア料理協会賛助会員。学生時代にイタリア語専修で学び、卒業後はイタリア専門の貿易商社勤務。当時28歳でイタリア旅行全般に使える「旅の指さし会話帳・イタリア」を書きまとめ、今も発売中。4年間のミラノ駐在中にイタリア料理の魅力に目覚める。その後某パスタメーカーの日本オフィスに15年間勤め、その間に「食べる指さし会話帳・イタリア」を出版したものの絶版。現在はIBグロワーズ合同会社代表として、オリーブオイルとパスタのブランドマネジメント業に従事。

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出版社:情報センター出版局