賛助会員のチャオレイです。
今日はローマの伝統料理「Carciofi alla giudia」から、イタリア語の解説をしていきます。
この料理は16世紀からあるローマ人に人気の料理ですが、名前の通り本来はユダヤ人のゲットーで、元々はユダヤ教の祭典「ヨム・キプール」(贖罪の日)の終わりに食べられていたそうです。中の葉が柔らかい「マンモラ」種のアーティチョークが使われます。
さて、こちらのコーナーでは、自著『食べる指さし会話帳・イタリア』のページを使用して、イタリア料理関係者の皆様に役立つイタリア語の情報を提供いたします。
さて、今日の一言は、“Carciofi alla giudia(カルチョーフィ・アッラ・ジュディーア)”、「ユダヤ風アーティチョーク」です。
ローマで食べられるアーティチョークの有名な料理にはハーブで煮込んだ “Carciofi alla Romana” もあります。
“Carciofi alla giudia(カルチョーフィ・アッラ・ジュディーア)”
「ユダヤ風アーティチョーク」
【さらに詳しい解説】
- このように “alla” をつけると「どこどこ風」という表現になります。日本でも広島では「広島風お好み焼き」と言わないように、ユダヤ人の間ではalla giudiaとは言わないそうです。
- ちなみに「ユダヤ人」とイタリア語で言いたいときは、 複数形“Gli ebrei (イ・エブレイ)“と言います。
ではまた、a presto(ア・プレスト)!
【チャオレイのプロフィール】
本名、堀込玲。日本イタリア料理協会賛助会員。学生時代にイタリア語専修で学び、卒業後はイタリア専門の貿易商社勤務。当時28歳でイタリア旅行全般に使える「旅の指さし会話帳・イタリア」を書きまとめ、今も発売中。4年間のミラノ駐在中にイタリア料理の魅力に目覚める。その後某パスタメーカーの日本オフィスに15年間勤め、その間に「食べる指さし会話帳・イタリア」を出版したものの絶版。現在はIBグロワーズ合同会社代表として、オリーブオイルとパスタのブランドマネジメント業に従事。