これイタリア語でなんて言うの? Vol.4 “お腹が空いた~”

こちらのコーナーでは、自著『食べる指さし会話帳・イタリア』のページを使用して、イタリア料理関係者の皆様に役立つイタリア語の情報を提供いたします。

さて、今日の一言は、”Ho fame (オ ファーメ)”、「お腹が空いた」です。

食欲の秋、到来。よく「イタリアに行くならいつが良いですか?」と訊かれるのですが、気候的には4月、5月は暑すぎず、晴れの日も多く気持ち良く過ごせます。しかしイタリアを代表するような料理が楽しめるのは断然、秋、10月です。ピエモンテ州アルバの白トリュフ祭りを始め、ポルチーニやジビエなども楽しめます。しかし気候的には曇りが多くなり、少しどんよりとした寂しい天気になりがち。とはいえ、赤ワインもより美味しく楽しめますので、やはり秋のイタリアは楽しいですよねー。

“Ho fame (オ ファーメ)” =「お腹がすきました」

【こんな風に使います】

  • 自分から使うよりも相手の方に”Hai fame(アイ ファーメ)?”「お腹すいてる?」と訊かれてから答えることが多いかと思います。そうしたら、”Sì, ho fame (スィ、オ ファーメ)と答えましょう。なにか美味しいものが食べられるかもしれません。
  • もし質問されて、お腹がすいていない時は、”No, non ho fame (ノ、ノン オ ファーメ).”と答えましょう。ランチを食べすぎて、夜になってもお腹がすかないこともありますので。
  • 「のどが渇いた」は”Ho sete(オ セーテ).”と言います。前回使った”Avete”を使って、”Avete dell’acqua(アヴェーテ デッラックア)?”=「お水はありますか?(あなた方はお水を持っていますか?)」となります。ここに隠れている”di” はちょっと難しいので、省略しまーす。

【面倒な人は読まなくてもいい解説】

イタリア語ではHは発音しませんので、Hoは「オ」、Haiは「アイ」となります。両方とも動詞Avereの現在形になります。Avereは英語で言うHave動詞、最も重要な動詞ですが、覚えるのは大変なので、ここでは決まり文句として、”Ho fame.”、”Ho sete.”で覚えてください。 

ではまた、a presto(ア・プレスト)!

【チャオレイのプロフィール】
本名、堀込玲。日本イタリア料理協会賛助会員。学生時代にイタリア語専修で学び、卒業後はイタリア専門の貿易商社勤務。当時28歳でイタリア旅行全般に使える「旅の指さし会話帳・イタリア」を書きまとめ、今も発売中。4年間のミラノ駐在中にイタリア料理の魅力に目覚める。その後某パスタメーカーの日本オフィスに15年間勤め、その間に「食べる指さし会話帳・イタリア」を出版したものの絶版。現在はIBグロワーズ合同会社代表として、オリーブオイルとパスタのブランドマネジメント業に従事。

食べる指さし会話帳7 イタリア<イタリア料理> (食べる指さし会話帳シリーズ) 堀込 玲 著 小暮 満寿雄 イラスト

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食べる指さし会話帳7 イタリア<イタリア料理>
(食べる指さし会話帳シリーズ)

堀込 玲 著 / 小暮 満寿雄 イラスト
出版社:情報センター出版局