レポート

10月25日「ワールド・パスタ・デイ」プレスランチでイタリア全州の郷土パスタを堪能!


10月25日は「ワールド・パスタ・デイ」。この日は世界各国でさまざまなパスタ・イベントが開かれます。これに先駆けて20日に、イタリア大使館貿易促進部主催の「プレス・ランチ」イベントが開催されました。

10月25日「ワールド・パスタ・デイ」プレス・ランチでイタリア全州の郷土パスタを堪能!

会場にはジャンルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使、イタリア大使館貿易促進部部長のエリカ・ ディジョヴァンカルロ女史も出席し、パスタ愛にあふれる挨拶から始まりました。

今年のプレス・ランチは郷土料理をテーマになんと「イタリア全20州の郷土パスタをコース仕立てで試食する」という〝マラソン〟のような企画。そんな機会はおそらく二度とないだろうというラッキーな気持ちと、果たして最後の20皿めまで胃が耐えられるのか?という不安な気持ち(苦笑)が交差しながらのスタートとなりました。

会場となったのは東京・池ノ上のイタリアン・レストラン「ペペロッソ」。ご存じ、イタリア各地の郷土料理を追求する料理店として数多のファンに愛される名店です。総料理長の今井和正シェフは、毎年2回は〝マンマの味〟を探して現地を訪れるほど研究熱心なシェフとして多くの料理人からも敬意を集めています。同店の自家製するパスタのクオリティにファンが多く、パスタの真髄を知る数少ない日本人シェフである今井シェフが、数多あるイタリアのパスタメーカーが製造した乾麺から料理ごとに異なるパスタをチョイス。それぞれの魅力を料理で表現してくれました。

それでは全20皿の〝パスタマラソン〟の中から、強く印象に残ったいくつかをご紹介します。

タマネギとアンチョビだけで作ったヴェネト州の郷土料理「ビーゴリ・イン・サルサ」など、野菜の滋味深い甘みのパスタからスタート。「近年の傾向として、全粒粉だったり栄養価の高い乾麺がトレンド」と全粒粉のスパゲッティビーゴリを選んだ理由を今井シェフの解説を聞きながら食事が進みます。

ねじった形状が特徴のトロフィエを使った一品は、モルタイオ(乳鉢)を使いバジルをすりつぶすところから手作業で作ったジェノヴェーゼペーストで。リグーリア州の伝統製法ならではのフレッシュな香りが鮮烈。

10月25日「ワールド・パスタ・デイ」プレス・ランチでイタリア全州の郷土パスタを堪能!

一品だけ自家製パスタで包んだ料理がトルテッリ。カボチャもイタリアから取り寄せて、ロンバルディア州の伝統的な果実のシロップ漬けである「モスタルダ」と合わせた甘さの中にほのかにピリっとくる辛さがユニークです。

そろそろお腹の余裕がなくなって来た終盤に、ヘビー級な味わいの〝お肉系〟が登場。ちょっと大きめの筒型パスタ「リガトーニ」と合わせたローマの下町料理「パヤータ」。牛の小腸を14時間かけてトロトロになるまで煮込んだ濃厚なうま味に完全にノックアウトされました。

10月25日「ワールド・パスタ・デイ」プレス・ランチでイタリア全州の郷土パスタを堪能!

「現地で伝統的な調理法を教えてくれた人たちの顔を思い出しながら作った」と語る今井シェフの解説が、一つ一つの州にたいする想像力をかき立てて、料理の味に深みを与えてくれました。

日本人のパスタ消費量は伸び続けていて、パスタ輸入量は昨年比で2020年度は20%増、22年度(上半期)も10%増となっているそうです。

多種多様なパスタのバリエーションを提案することで、パスタの奥深さを多くの消費者に伝え、さらにイタリア料理への愛着が深まっていくことが感じられるイベントでした。

「ワールド・パスタ・デイ」公式SNSではほかにも世界のパスタを次々に紹介中です。今日10月25日は「自分の作ったパスタ料理をアップして世界とつながろう」と呼びかけられていますので皆さんもご自分の一皿をタグづけしてアップしてみてはいかがでしょうか。

公式ハッシュタグ: #GlobalPasta#WorldPastaDay#WeLovePasta

公式SNS: We Love Pasta (FB / TW / IG)
      twitter @welovepasta_it,
      instagram @welovepasta_unionfood

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