イベント
3月21日(火)~23日(木)の3日間、食材見学を含めた料理イベント「MADE in 愛媛」に落合務会長、鈴木弥平実行委員長、イル・プレージョ岩坪滋シェフが参加致しました。
主催は当協会の賛助会員でもある愛媛銀行。共催で日本イタリア料理協会と愛媛学園(愛媛調理製菓専門学校)、後援に愛媛県や全日本司厨士協会、ぐるなびなどが名を連ね、愛媛の県産品を活用したイタリア料理で地域活性化を図り、特に今年は国体が愛媛県で開催されることもあり、大変な力の入れようです。
もちろん、落合会長はじめ、鈴木・岩坪両シェフもそれに負けないエネルギッシュなデモンストレーションを行ないました!
まず初日の21日は岩坪シェフが農作物を見学。糖度12度もあるにんじんを栽培する「ほのぼの農園」、農福連携で有機栽培の野菜を育てている「パーソナルアシスタント青空」へ。
ほのぼの農園のにんじんは非常に糖度が高く、岩坪シェフ曰く「キャロットラペのような料理とは相性がよさそうです」。そして有機栽培の畑では収穫直後のたまねぎも「生で食べてもとても甘い!」と感激していました。
そしてイベント本番の22日。落合会長はじめ、準備に余念がありません。会場である愛媛調理製菓専門学校の会場もすでに満員です!
今回は各シェフがテーマ食材を使ってレシピを提案。落合会長はブラッドオレンジ、鈴木シェフはみかん愛ぶり、岩坪シェフは雉肉です。食材を使ってみた感想を各シェフがコメントしますが、、、岩坪シェフは雉になりきってます(笑)
そして調理デモへ。はじめに鈴木シェフの「みかん愛ぶりのカルパッチョ・ミルフィーユ仕立て」。餌にみかんを加えて与えられて育ったぶりは青魚特有の臭みがなく、身にほのかに柑橘の香りが残ります。鈴木シェフはその特長を活かしつつ、クセのないカブをジュレにして合わせ、彩りよくミルフィーユ状に仕上げました。
続いては岩坪シェフの「カサレッチェ 愛媛県産雉・伊予柑橘・そら豆・菜の花・長ねぎ」。雉のガラでとったスーゴに、内臓を混ぜ込んだポルペッティーニ、皮もカリカリに焼いてパウダー状にして振り、もちろん身は具材として使うなど、雉肉を余すところなく楽しめる一品に。
最後は落合会長の「ブラッドオレンジのガスパチョ」。鮮やかな色合いのブラッドオレンジの果肉を取り出し、沸かさないようにブラッドオレンジのジュースとともに火にかけると、果肉が自然にバラバラに。。。グレープフルーツなどの柑橘も同様になるので簡単にばらけます。それを今度は冷やしてガスパチョ風に仕上げます。果肉の粒粒感と清涼感があいまった新しいドルチェですが、ここにのせるジェラートにも愛媛の柑橘「甘平(かんぺい)」を!柑橘王国・愛媛を思う存分楽しめるドルチェです。
その後は、今回の3品のレシピの贈呈式。3シェフが作ったレシピを愛媛銀行の本田頭取から中村愛媛県知事に手渡され、今後、愛媛県内でこのレシピを活用していただきます。
落合会長自ら中村知事に料理を解説し、実際に試食もしていただき大絶賛!試食会場にも多くの方が訪れ、盛況の内に終了しました。
そして最終日は鈴木シェフが、みかん愛ぶり・みかん愛鯛の視察に「南予ビージョイ」の養殖漁場へ。もともとお店で使ってはいるが生産地は見たことがなかったという鈴木シェフ。成魚になるまでの過程やえさやり、設備を見学してその品質に納得した様子でした。
3日間をかけ、愛媛の産地からその産品を活用した調理デモなど、濃い内容だった「MADE in 愛媛」。まだまだ私たちの知らない魅力が同地にはありそうです。