活動報告・勉強会

「年配のお客様への料理のポイント」勉強会を開催しました


5月18日(火)、アル・ポンテにて介護食の権威である浜松大学の金谷節子教授を講師にお招きして、「年配のお客様への料理のポイント」勉強会を開催しました。

のどを「咽頭」、噛むことを「咀嚼」、飲み込むことを「嚥下」と表現するなど、介護食特有の専門用語に最初はとまどい気味のみなさんでしたが、食事の話になるにつれ、興味津々の様子。

金谷教授の話は驚きの連続でした。「介護食の世界では日本の技術はかなり進んでいます。それはお年寄りや障害をお持ちの方が食べやすい料理が少なく、ミキサーにかけたり細かく刻んだりしないと食べにくいので必然的に技術が発展したのです。西欧には油脂分の多い料理が多くのど越しがなめらかなので加工しなくても食べやすい料理が多いですね、フォアグラやティラミスなどがそれに当たります。逆にピーナッツやほくほくの卵黄、さつまいもなど口の中でばらけやすいものは食べにくいものになります。血圧やコレステロールを下げる作用があるオリーブ油を多用するイタリア料理はお年寄りに良い料理です」

「今後はレストランに来店されるお客様でも糖尿病の方や脳卒中や脳梗塞などを患った方もいるはずです。同伴の方と同じ量を食べられない方もいます。一人前の半量しかお肉が食べられないとしても、それを単純に縦半分に切らずに、厚みを半分にして見た目は同じように工夫するなど、細かい配慮が行き届けば必ずそのお店のファンは増えるでしょう」

参加者も熱心にメモを取り、活発な意見があり、今後のニーズを先取りする勉強会となりました。

「年配のお客様への料理のポイント」勉強会を開催しました

「年配のお客様への料理のポイント」勉強会を開催しました

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